精霊の一撃

UD 4.4: The Spirit’s Blow

“Yassa selūpamaṁ cittaṁ,

📖 現代語訳

このように私は聞きました。あるとき、ブッダはラージャガハの竹林の園、リスたちの餌場のそばに滞在しておられました。そのとき、修行者サーリプッタと修行者モッガッラーナは、鳩の休み処のそばに滞在していました。

さて、そのとき修行者サーリプッタは月明かりの下、戸外に座っていました。剃りたての頭で、ある深い心の集中の境地に入っていたのです。

ちょうどそのとき、友人同士の二人の土地の精霊が、何かの用事で北から南へ向かっている途中でした。二人はそこで静かに座っているサーリプッタを見かけました。

一人の精霊がもう一人に言いました。「ねえ、この修行者の頭をガツンとやりたくなったよ!」

もう一人の精霊は答えました。「やめておきなよ。あの修行者に手を出してはいけない。あれはとても優れた修行者で、大きな力を持っているんだから!」

二度目に、最初の精霊がもう一人に言いました。「ねえ、この修行者の頭をガツンとやりたくなったよ!」

二度目も、もう一人の精霊は答えました。「やめておきなよ。あの修行者に手を出してはいけない。あれはとても優れた修行者で、大きな力を持っているんだから!」

三度目に、最初の精霊がもう一人に言いました。「ねえ、この修行者の頭をガツンとやりたくなったよ!」

三度目も、もう一人の精霊は答えました。「やめておきなよ。あの修行者に手を出してはいけない。あれはとても優れた修行者で、大きな力を持っているんだから!」

友の忠告を無視して、最初の精霊はサーリプッタの頭を殴りつけました。その一撃は、背丈が三メートルを超えるような大きな雄の象を倒すほどの、あるいは巨大な山の頂を砕くほどの、すさまじいものでした。

ところが、その精霊は「燃える! 燃える!」と叫び声をあげ、その場で恐ろしい地獄に落ちていきました。

修行者モッガッラーナは、人間を超えた清らかな目で、あの精霊が修行者サーリプッタを殴るのを見ていました。モッガッラーナはサーリプッタのもとに近づいて言いました。「サーリプッタさん、お体の具合はいかがですか。大丈夫ですか。痛みはありませんか。」

「大丈夫ですよ、モッガッラーナさん。ただ、少し頭が痛いだけです。」

「なんと驚くべきことでしょう、サーリプッタさん。あなたの力はなんと偉大なことでしょう! たった今、土地の精霊があなたの頭を殴りつけたのです。その一撃は、背丈が三メートルを超えるような大きな雄の象を倒すほどの、あるいは巨大な山の頂を砕くほどのものでした。それなのにあなたは『大丈夫ですよ、モッガッラーナさん。ただ、少し頭が痛いだけです』とおっしゃるのですか。」

「なんと驚くべきことでしょう、モッガッラーナさん。あなたの力こそ偉大です。精霊の姿まで見えるとは! 私など、今は泥のお化けすら見えないというのに。」

ブッダは、人間を超えた清らかな耳で、この二人の偉大な修行者のやり取りを聞いておられました。そして、この出来事の意味を深く理解され、そのとき次のような心からの言葉を述べられました。

心が岩のように動かず
しっかりと据わり 決して揺れない
望ましいものに心を奪われず
腹立たしいことにも怒りを抱かない——
このように心を磨き上げた人に
どこから苦しみがやって来るでしょうか