ピリンダヴァッチャ
UD 3.6: With Pilindavaccha“Yamhi na māyā vasatī na māno,
📖 現代語訳
このようにわたしは聞きました。あるとき、ブッダはラージャガハの竹林園、リスたちの餌場に滞在しておられました。
さて、そのころ、ピリンダヴァッチャという修行者が、仲間の修行者たちのことを「卑しい者」と呼んでいました。
そこで何人かの修行者たちがブッダのもとへ行き、礼をして、かたわらに座り、こう申し上げました。「ブッダさま、ピリンダヴァッチャさんが修行者たちのことを『卑しい者』と呼んでいるのです。」
ブッダはそばにいた一人の修行者に声をかけました。「お願いがあります。わたしの名でピリンダヴァッチャに、師が呼んでいると伝えてください。」「かしこまりました」とその修行者は答えました。彼はピリンダヴァッチャのもとへ行って言いました。「ピリンダヴァッチャさん、師があなたをお呼びです。」「わかりました」とピリンダヴァッチャは答えました。
彼はブッダのもとへ行き、礼をして、かたわらに座りました。ブッダはたずねました。「ヴァッチャよ、あなたが修行者たちのことを『卑しい者』と呼んでいるというのは本当ですか。」「はい、そのとおりです」と彼は答えました。
そこでブッダは、ピリンダヴァッチャの過去の生涯に心を向けてから、修行者たちにこう言いました。「みなさん、ヴァッチャのことを責めないでください。彼が修行者たちを『卑しい者』と呼ぶのは、憎しみからではないのです。彼は五百回もの生まれ変わりの間、途切れることなくバラモンの家に生まれてきました。長い間ずっと、人々をそう呼ぶ習慣が染みついていたのです。だから彼はつい修行者たちのことを『卑しい者』と呼んでしまうのです。」
そしてブッダは、このことを深く理解された上で、その場でこのような心からの言葉を述べられました。
「偽りもおごりもなく、
貪りを離れ、私心もなく、
何かを期待することもなく、
怒りを手放し、心の炎がすっかり消えた人——
その人こそが真に気高い人、
真の修行者、真の求道者なのです。」
↑ さて、そのころ、ピリンダヴァッチャという修行者が、仲間の修行者たちのことを「卑しい者」と呼んでいました。
そこで何人かの修行者たちがブッダのもとへ行き、礼をして、かたわらに座り、こう申し上げました。「ブッダさま、ピリンダヴァッチャさんが修行者たちのことを『卑しい者』と呼んでいるのです。」
ブッダはそばにいた一人の修行者に声をかけました。「お願いがあります。わたしの名でピリンダヴァッチャに、師が呼んでいると伝えてください。」「かしこまりました」とその修行者は答えました。彼はピリンダヴァッチャのもとへ行って言いました。「ピリンダヴァッチャさん、師があなたをお呼びです。」「わかりました」とピリンダヴァッチャは答えました。
彼はブッダのもとへ行き、礼をして、かたわらに座りました。ブッダはたずねました。「ヴァッチャよ、あなたが修行者たちのことを『卑しい者』と呼んでいるというのは本当ですか。」「はい、そのとおりです」と彼は答えました。
そこでブッダは、ピリンダヴァッチャの過去の生涯に心を向けてから、修行者たちにこう言いました。「みなさん、ヴァッチャのことを責めないでください。彼が修行者たちを『卑しい者』と呼ぶのは、憎しみからではないのです。彼は五百回もの生まれ変わりの間、途切れることなくバラモンの家に生まれてきました。長い間ずっと、人々をそう呼ぶ習慣が染みついていたのです。だから彼はつい修行者たちのことを『卑しい者』と呼んでしまうのです。」
そしてブッダは、このことを深く理解された上で、その場でこのような心からの言葉を述べられました。
「偽りもおごりもなく、
貪りを離れ、私心もなく、
何かを期待することもなく、
怒りを手放し、心の炎がすっかり消えた人——
その人こそが真に気高い人、
真の修行者、真の求道者なのです。」